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ギャスケル作品小事典
多比羅眞理子編著

長い間ギャスケルの中編、短編は未開の領域でしたが、2015 年12 月に日本ギャスケル協会編の『 エリザベス・ギャスケル中・短編小説研究』が出版され、ギャスケルの短編の世界にも光が当てられ始めました。時を置かずして2016 年3 月、『ギャスケル中・短編小事典』を世に送りました。出版当初、「このような事典があると便利」「読みやすい」という感想が寄せられ、『ギャスケル中・短編小説事典』には所収しなかった長編やエッセイなども含めた『事典』を出したらどうでしょう、という勧めもあり、再び、事典作成に向けて活動を開始。
本書は先に出した『小事典』の続編となります。
前回、そして今回の編集にあたって、ギャスケルの作品をほぼ全域にわたって紹介できたかと思います。ディケンズがギャスケルを「千夜一夜のシェヘラザード」と称したように、実に多岐にわたってギャスケルは作品を表しているのです。長編では『 メアリ・バートン』 や『 ルース』の社会小説、『シルヴィアの恋人』のような歴史小説、さらには『従妹フィリス』や『妻たちと娘たち』に代表される家族関係を中心にした家庭物語、また、短編ではゴシック的な要素のある『魔女ロイス』「グリフィス家の一族」の作品など、そのテーマの広さを実感しました。
 二冊の事典を読まれ、その中から興味をもたれた作品を紐解いて頂いた
り、本事典の執筆者が提示した「作品のテーマ」以外の視点を見つけ出して
いただくのもよいでしょう。これらの小事典が皆様のギャスケル研究の一助
となれば幸いです。

ISBN 978-4-87571-810-9
判 型 A5判 並製
頁数 191ページ
定 価 2,160円(税込)
刊行年 2019年6月



目 次

長編・中編小説
1 メアリ・バートン
2 ルース
3 クランフォード
4 北と南
5 シルヴィアの恋人たち
6 妻たちと娘たち─日々の生活の物語
7 従妹フィリス

伝記
8 シャーロット・ブロンテの生涯

短編小説
9 失踪
10 ペルシャ王に仕えた英国人庭師


11 貧しい人びとのいる風景
12 死産の女児の墓に詣でて
13 夜の嘆き

エッセイ
14 クロプトンホール
15 エマソンの連続講演[記事]
16 イングランドの前世代の人々
17 おもてなしの仕方
18 まがいもの[評論]
19 フランス日記

日 記
20 My Diary

注/引用文献
エリザベス・ギャスケルの生涯(年譜)
エリザベス・ギャスケル作品一覧
エリザベス・ギャスケル研究書一覧・