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スコットランド文学 その流れと本質
木村正俊 編

イギリス文学の枠の中に位置づけられたスコットランドの文学者たちを、スコットランドの地縁や生活体験に光を当ててとらえ直し、その文学遺産をまとめた形で系統的に紹介したスコットランド文学への好個の案内書的研究書。

ISBN 978-4-87571-058-5
判 型 A5版 上製本
頁数 648ページ
定 価 5,184円(税込)
刊行年 2011年


日本図書館協会選定図書

◇目次◇

序章 スコットランド文学の展開   木村正俊
多文化の生んだ想像力の遺産──中世から現代までをたどる──
第一章 中世の詩人たち   境田 進
初期に活躍した個性豊かな詩人群像──祖国の風土に息づいた詩人魂──
第二章 バラッド   宮原牧子
スコットランドの伝承バラッド──その歴史と物語世界──
第三章 アラン・ラムジー   照山顕人
イージー・クラブの真実──『イージー・クラブ議事録』から見えてくるもの──
第四章 トバイアス・スモレット   服部典之
スコットランドとブリテンの狭間で──スモレットにおける正統と周縁──
第五章 ジェイムズ・マクファーソン   三原 穂
武勇譚の吟唱と記憶 ──ゲール語文化の永続化への期待──
第六章 ジェイムズ・ボズウェル   江藤秀一
迷走するライオンハンター──伝記文学が残った──
第七章 ヘンリー・マッケンジー   市川 仁
感情の時代と名誉と美徳――救済の力を求めて――
第八章 ロバート・ファーガソン   米山優子
オールド・リーキーに捧げた詩魂──スコッツ語で描いたエディンバラの市民生活──
第九章 ロバート・バーンズ   木村正俊
変革の時代をうたった天性の詩人──多層の声を響かせながら──
第一〇章 ジェイムズ・ホッグ   金津和美
時代を超える「羊飼い」──三つの「回想」をめぐるロマン主義的自我──
第一一章 ウォルター・スコット   米本弘一
スコットランドの歴史の語り部──物語詩と歴史小説の展開── 
第一二章 ジョン・ゴールト   浦口理麻
変化の時代をとらえた歴史小説家──社会観察とリアリズムの表現──
第一三章 ジョージ・ゴードン・バイロン   東中稜代
多種多様なる詩の世界──シリアスにしてコミック、浪漫的にして諷刺的──
第一四章 トマス・カーライル   向井 清
文学における環境とは何か──歴史的時間と生活空間について──
第一五章 ロバート・ルイス・スティーブンソン   立野晴子
自然主義文学への挑戦状──ロマンスの復権に向けて──
第一六章 ジョン・デイヴィッドソン   中島久代
藁(わら)が燃えるような暴力的なエネルギーの生涯──孤高の詩人の誕生から最後まで──
第一七章 アーサー・コナン・ドイル   田中喜芳
シャーロック・ホームズの生みの親──歴史小説家になりたかった探偵小説家──
第一八章 ジェイムズ・バリ   阿部陽子
夢想のなかの革命家 ──風刺を込めて現実を見る──
第一九章 ジョージ・マクドナルド   相浦玲子
ファンタジーの先駆者──すべての人への救いを求めて──
第二〇章 ウィリアム・シャープ   有元志保
存在しえないものへの思慕──実生活と創作活動を通した理想の追求──
第二一章 エドウィン・ミュア   米山優子
オークニーの心象風景を抱きつづけた詩人──想像と伝説の島に生まれて──
第二二章 ヒュー・マクダーミッド   風呂本武敏
スコティッシュ・ルネサンス運動を牽引 ──モダニズムからポストモダニズムへの架橋──
第二三章 ルイス・グラシック・ギボン   坂本 恵
地域言語の使用と文芸復興の試み──『夕暮れの歌』に思いを込めて── 
第二四章 ミュリエル・スパーク   柴田恵美
永世へのエグザイル ──カトリック改宗作家の自己規定── 
第二五章 ジョージ・マッカイ・ブラウン   入江和子
辺境の島に歌い続けた詩人・作家──沈黙を探し求めて──
第二六章 アラスター・グレイ   照屋由佳
牢獄からの脱出──『ラナーク』と『一九八二年ジャニーン』をめぐって──
第二七章 ダグラス・ダン   佐藤 亨
根なし草のコスモポリタン──スコットランド現代詩人の詩と思想──
第二八章 イアン・バンクス   横田由起子
惑星スコットランドからの侵入──成功までの道のりと作品の感染力──

主要参考文献  
年表 
あとがき 
索引