
新刊近刊情報
曽根田憲三
ハリウッド映画が映し出したアメリカの真実。夢と希望に満ちた社会、人種差別や格差社会を生み出す社会、社会主義共産主義化への危機感、銃社会の可否などの問題意識等等が生み出した多岐にわたるそれぞれの映画を詳細に検証。『ローマの休日』が赤狩りの恐怖を巧みに批判などの指摘には瞠目。
田中晉 著
本書全体の目的は、自然・愛・美・時についての詩人の理念を、これらの問題と本格的に取り組んでいる作品の分析を通して追求してみることにある。そのことにより、中世より近世への展望の実相を明らかにする、一般に考えられているように、近世は単に中世の否定ではない所以をスペンサーの諸作品に即して解明しようと試みたのがこの書である。
西谷拓哉・成田雅彦 編
ポー、ホーソーン、メルヴィル、エマソン、ソローなどの古典作家、さらには同時代の女性や黒人文学の隠れた地層を掘り起こし、次世代につながる批評の鉱脈を切り開く。マシーセンを受け継ぎ、深化させ、乗り越える意欲的論文集。
山下昇 著
アメリカの歴史は人種差別と性差別の歴史であったと言っても言い過ぎではないだろう。本書は特に人種と性(ジェンダー/セクシュアリティ)に焦点を合わせて「白人」「黒人」「男性」「女性」の作家たちが、アメリカ国家の本質としてのハイブリディティを、ハイブリッドな手法によって抉り出していることを論証するものである。
現代英語文学研究会編
現代思想のキー概念である「記憶」を手がかりにテクストを読み解くことで、ある時代ある文化の記憶、国民的アイデンティティの構築、国民的神話やその他の神話構築の一端を浮かび上がらせることが出来るかもしれない。
入子文子監修/谷口義朗・中村善雄編集
アメリカ建国の原点とは、イングランドのピューリタンたちが遥か彼方に自由という<光>と洗礼の<水>を求めて大西洋を渡ったところにある。
本書ではアメリカの文学に<水>と<光>がどのように反映されているかを探る。
本書ではアメリカの文学に<水>と<光>がどのように反映されているかを探る。